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うつ状態では「考えて行動する」機能が低下する
父親の放火はもう少し複雑です。
ニュースによると自衛隊にお勤めの父親は家庭を大事にしていたようですが、勤務先の移動や単身赴任で家族と離れて暮らす生活の中でうつ状態だったようです。
うつ状態は一般的に「考えて行動するシステム」が機能低下します。
これが事件の原因の一つでしょう。
ですが、原因はある男性心理が悪い方向に働いたこともあるように思えます。
一般に男性は、家庭を大事にすればするほど家族の中で尊敬されていたいと願うようになります。
これは、配偶者防衛という女性を支配したいという男性心理が家族に拡大したものです。
男性が確実に子孫を残すには女性が自分から離れないように何らかの形で支配しなければなりません。
そして、これが叶わない時は本能的に暴力的な気持ちになり、女性への暴力につながります。
妻に愛されている自信があれば夫はキレない
今回の放火事件の場合で考えてみましょう。
実は女性を支配する手立ての一つに心理的な支配があります。
女性が自分だけを尊敬し、愛し、必要としてくれれば、「自分から離れる気にはならない」と実感できて男性はおおむね満足できるわけです。
離れて暮らす父親は単身赴任先に出向く前に「自分は尊敬されている」「妻の心は自分から離れない」と確信しておきたかったはずです。
ですが、「妻が見送らない」という事態は「自分が尊敬されていない」と連想させる事態です。
配偶者防衛が働いて、瞬間的に暴力的な気持ちになったのでしょう。
そして、考えて行動するシステムも十分に機能していなかったために、この気持のコントロールが十分にできなかったと考えられます。
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