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パラフィリア障害の可能性
薬物摂取のような行為は、いわゆる「禁断症状」が出るなど強い身体的依存性があるため、ダメだとわかっていても繰り返してしまうのはある程度想像できます。しかし、「盗撮」というのは理性で我慢できそうなものです。
まして田代氏の場合は、盗撮は身の破滅を招くきっかけとなった忌むべき行為です。どうして彼は、そのような行為を繰り返してしまったのでしょうか? それを理解するためには「パラフィリア障害」という精神疾患の可能性を考える必要があります。
のぞくことで得られる強烈な性的興奮
パラフィリア障害(群)とは、性の対象や行動が、一般的に正常とされている範囲から外れている症状を指します。その中で、他人の裸や衣服を脱ぐ行為、性行為などを見ること、いわゆる「のぞき」行為で性的に興奮するタイプを「窃視障害」(せっししょうがい)と呼びます。
窃視障害は、精神疾患に関するマニュアル『DSM-5』(精神疾患の分類と診断の手引き)で、「少なくとも6か月間にわたり、警戒していない人が裸になっている、衣服を脱いでいる、または性行為を行っているのを見ることから得られる、反復性の強烈な性的興奮が、空想、衝動、または行動に表れる」(基準A)と定義されています。
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