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性格とメンタルケア: 外交的なふりをするアメリカ人
心の壁が話題になるのは、時代と状況で変わります。
現代社会はアメリカ型のニューフロンティア(新天地)があることを前提にしたビジネス文化がスタンダードのようになっています。
ニューフロンティアに進出するには好奇心旺盛で、ポジティブ思考で、知らない人に対してもオープンなマインドを持っている必要があります。
要は外向的で温かい人がいいように思われやすいのです。
それが日常生活にまで影響して「心の壁」が低いことがいいように思われているところもあります。
しかし、当のアメリカでも人口の30% は内向的です。
彼らがどうしているかというと、外向的な振りをしています。
これではとても疲れてしまいますよね。
このことは私たち日本人にも言えることかもしれません。
「心の壁」の違いを理解することが重要
心の壁は変に取っ払うのではなく、あなたを守るために上手に使って下さい。
外向的であることが求められる職業もありますが、そうでなければ無理に外向的にする必要もありません。
大切なことは心の壁は人によって高さが全然違うことをお互いに理解することです。自分とは高さが違う人を拒否しないことです。
この診断は多くの人がやっているようなので結果をお互いに知らせ合って、「どう付き合おうかな…」と考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
<執筆者プロフィール>
杉山 崇
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。教育支援センター副所長、心理相談センター所長(15年4月から)。臨床心理士、公益社団法人日本心理学会代議員、キャリアコンサルティング技能士。
公式サイトはこちら⇒ http://www.sugys-lab.com/
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