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でも、結婚は1番好きな人より 2番めに好きな人 !?
ただ、実際に素敵な王子様のような男性と結婚した女性は、予想外の苦労をすることも多いようです。
シンデレラは結婚後もずっと幸せ…というわけにはいかないようなのです。
なぜなら、素敵な男性はあなただけに没頭してくれるとは限りません。
実力があって社会的に成功すればするほど、お仕事も忙しくなります。
お仕事の発展にともなって、出会いもいっぱいです。
密かに思いを寄せる女性も増えることでしょう。
いつまでも私だけを愛してくれるってシンプルに信じ続けられるのでしょうか。
男性は本能的により若い女性に惹かれるもの…。
若い女性にとっても魅力的なナイスミドルになってしまったら、それこそ毎日心配しなければなりません。
実は本当に好きな人と結婚してしまうと苦しくなる女性たちがいます。
彼女たちは「見捨てられ不安」という気持ちが人よりちょっと強い女性たちです。
見捨てられ不安とは、誰もが持っている不安の一つです。
私が必要としている人が私から離れてしまうかもしれないという、かなり切ない不安です。
見捨てられることを心配するのは普通じゃないことなのでしょうか。
いいえ、違います。見捨てられ不安は誰もが持つものなのです。
なぜなら、この不安がないと人は社会で生きられません。
この不安があるから、人を大切にするようにもなります。
大切な人にそばにいてもらうには、自分がその人を大切にするほかないのですから。
言い換えれば、この不安のおかげで人はお互いに大切にしあえるんですね。
でも、この不安の強さはみんなが同じではありません。
人より強い人、人より弱い人がいるのです。
この気持ちが強い人は好きな人とお付き合いできると、不安が強い分、大きな喜びを感じることができます。
でも、この喜びは些細なことで強い不安に変わります。
そう、相手が素敵であればあるほどに、ほんのちょっとしたことでも自分が嫌われるんじゃないか、愛されていないんじゃないか、自分と相手が釣り合わないのではないか…と不安になってしまうのです。
そして、不安に苦しむ日々に陥ります。
結婚するとこの不安がますます強くなるのです。
なので、見捨てられ不安が強い方は2番めに好きな人と結婚するほうが、心安く暮らせることが多いのです。
一番好きな人と一緒になると苦しくなるなんて、本当に切ないことです。
ですが、恋愛における幸せと結婚における幸せは必ずしも一致しません。
何かを幸せにするためには、何かを諦めなければならない時もあるようです。
でも、何かを諦めた分、結婚生活の幸せを大切に思える女性も多いようです。
愛は育てれば力強く育つもの…。
いつか2番めに好きだった人も、1番に変わる時がくるかもしれません。
<執筆者プロフィール>
杉山崇
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科 教授
心理相談センター所長・教育支援センター副所長
臨床心理士・一級キャリアコンサルティング技能士
公益社団法人日本心理学会代議員
主な著書
好評発売中『入門!産業社会心理学』(北樹出版)
2015年9月『読むだけで、人づきあいがうまくなる』(サンマーク出版)発売予定。
公式サイトはこちら⇒ http://www.sugys-lab.com/
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