こまめな水分補給は危険?夏に気を付けたい「 低ナトリウム血症 」とは

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こまめな水分補給は危険?夏に気を付けたい「 低ナトリウム血症 」とは

公開日時

低ナトリウム血症の治療法とは

 
軽い低ナトリウム血症は、水分摂取量を1日約1ℓ以下に制限することで治療できます。
何らかの病気が原因である場合は、その病気を治療することが最優先です。
 
また、状況に応じて、輸液や体液の排出量を増やす利尿薬の投与、あるいは両方を数日間にわたりゆっくりと行います。これらの治療によりナトリウム濃度は補正されます。
 
重度の低ナトリウム血症は緊急事態です。この治療では、薬、輸液、またはその両方を使って、血液中のナトリウム濃度をゆっくり上昇させます。濃度を急激にあげると、しばしば不可逆的な重度の脳損傷が起こります。
 
 

低ナトリウム血症を防ぐ水分の摂り方

 
スポーツをするのに、水分補給は重要だということが知れ渡って、「喉が渇く前に飲む」が常識になっていました。しかし、最近では、「喉に渇きを感じてから飲む」に変わりつつあります。
 
ボストンマラソンで血液検査を行ったところ、13%の人に低ナトリウム血症が起きていて、なかには重症でレース中に倒れた人もいたそうです。
 
その原因を調べると選手がレース前や給水ポインで大量の水を飲んでいたこと、それによって血液中の塩分濃度が急に薄まって、低ナトリウム血症を起こしていたそうです。
 
 
熱中症や脳梗塞の原因となる脱水症状を予防するため、水分を摂ることが大切ですが、一度にたくさんの水を飲むより、適量をこまめに飲むことが大事です。
 
 
 
<執筆者プロフィール>
南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。
タッチケアシニアトレーナー
 

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