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金縛りと睡眠まひ :不規則な生活や旅行も原因
金縛りはレムとノンレムの睡眠のリズムに関連して発生するため、眠りのリズムが乱れると金縛りになりやすくなります。
例えば、夜勤をしていたり、海外出張などで時差のある地域に行く機会が多い人は金縛りになりやすいとされます。
また、旅行に行った際にホテルや宿泊先で金縛りにあったというケースもよく聞きます。これは、移動によって体は疲れているのに、環境の変化や旅の刺激で脳が興奮していることが影響しています。「ここのホテルはよく霊が出るらしい」などと言われるのも、こうした理由があると考えられます。
ほかにも、精神的なストレスや運動などによる極度の疲労、寝入りの悪い体質の人、寝る前の大量のカフェインなども金縛りを引き起こしやすくなります。
金縛りと睡眠まひ :病気の場合も
一方、寝入りばなによく金縛りになる場合は、「ナルコレプシー」という睡眠障害にかかっている可能性があります。
ナルコレプシーは過眠症のひとつで、日中、強い眠気に襲われて居眠りを繰り返してしまう病気です。
日中に急に眠りこんでしまったり、寝入りばなに金縛りにあったり幻覚を見たりする場合はナルコレプシーが疑われますので、はやめに専門医の診断を受けましょう。
<監修>
・岡本良平(医学博士 東京医科歯科大学名誉教授)
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