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食べないダイエットは逆効果
よく、摂取カロリーを抑えることで痩せようと、無理な食事制限をする人がいます。食事を控えて摂取カロリーを減らすことで痩せるように思いますが、それは逆効果です。
人間は、環境に適応して生きようとする能力、「ホメオスタシス」と呼ばれる恒常性維持機能があります。つまり、摂取カロリーを減らすために極端に食事を制限すると、少ない摂取カロリーでも正常な状態で身体を維持しようとして、カロリー消費を抑えるようになります。
つまり、基礎代謝量を減らして、今までの1日のカロリー消費量を減らしてしまうので、結果的に痩せにくい身体になってしまうわけです。
ダイエットには、食事制限は大事ですが、正しく行わなければ逆効果になったり、体調不良になる可能性があります。
自分の年齢、身長、体重から1日の必須カロリーである基礎代謝量を計算して、ダイエットに役立てましょう。
例:年齢30歳 体重65㎏ 男性の場合
22.3kcal × 65㎏ ≒ 1450kcal となります。
参考:厚生労働省「第6次改定日本人の栄養所要量について」(http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html)
基礎代謝はそれぞれ人によって筋肉量や体温や内臓の働きは違います。また、代謝の量は変化しますので、正確に算出することは難しくなります。
基礎代謝を高めるためには
運動には、「静的運動」と「動的運動」があります。身体を固定して押す、引くなど筋肉を繰り返し使うものや、筋肉の収縮を維持、ストレッチをするのも静的運動です。
一方、ジョギングや水泳、エアロビクスなど体を移動させて行う有酸素運動が動的運動です。
静的運動で筋肉量を増やし、腹式呼吸で横隔膜を鍛え、動的運動の有酸素運動で心臓や肺などを鍛えると、基礎代謝量が増え、太りにくい身体になり、全身の持久力がアップします。基礎代謝を上げ、痩せやすい身体をつくるには、毎日数分でもいいので筋肉に少し負荷をかける運動をゆっくり行うことが大切です。
<執筆者プロフィール>
南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。
タッチケアシニアトレーナー
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