(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
細菌性赤痢 :赤痢菌の感染経路
赤痢菌は、汚染された食品や水、細菌が付着した手や食品などを介して感染します。感染に必要な菌の量は10〜100個と極めて少なく、ヒトからヒトに、直接、糞口感染(便に排出された菌を口から吸い込むことで感染する)を起こします。家庭内での二次感染の危険性が高く、特に小児や老人に対しての注意が必要です。
なお、細菌性赤痢は、感染症法により「三種感染症」に定められており、児童が感染した場合は医師の許可が出るまでは出席停止となります。また、診断した医師は最寄りの保険所に届け出ることが義務づけられています。
細菌性赤痢 :4種類の赤痢菌
赤痢菌にはA〜D群の4種があり、1897年に志賀潔によって発見されたA群(志賀赤痢菌)は、最も病原性が強いものです。B群(フレキシネル菌)も赤痢の典型的な症状を起こします。C群(ボイド菌)は日本では非常にまれです。そして、D群(ソンネ菌)は病原性は弱いものの、近年、日本で多く見られています。
前述したように、一般的には赤痢は衛生状態が悪い途上国での発生が多いのですが、B群とD群に関しては、先進国でも感染の報告があります。
スポンサーリンク