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自動運転システムの導入 に向けた準備が進められています。
10月6日、トヨタ自動車が、高速道路でハンドルやアクセルなどを操作しなくても走行できる自動運転車について、東京五輪が開催される2020年ごろの商品化を目指すことを発表しました。この自動運転車には、外装にレーダーやレーザー、カメラなどが多数搭載されており、周辺車両の走行状況を逐一検知しながら、本線への合流や車線変更まで自動でおこなうことができるとのことで、同日には実験車両が都内の首都高速道路を実際に走行する様子も公開されました。
自動運転車の開発をめぐっては、グーグルやアップルといった自動車メーカー以外の企業も積極的に取り組んでいるとのことですが、その背景には90%ともいわれる交通事故における人間の操作ミス・判断ミスの割合の高さがあります。また今後、認知度や体力が低下していく高齢ドライバーの増加も見込まれるため、期待が高まっているのです。
自動運転システムの導入 :高齢者の交通事故を防ぐ
警視庁の資料によると、生活道路での交通事故死者・重傷者における高齢者の割合は36.9%。これは子どもの7.3%、30代の10.7%と比べても非常に高い数値です。特に、高齢者の車の運転による事故では、「逆走」や「アクセル・ブレーキの踏み間違い」といった判断ミスが問題となることも多く、今年6月には、75歳以上のドライバーを対象とした「認知機能検査」(判断力や記憶力を測る)の強化を柱とした改正道路交通法が可決・成立しています。
いまのところ、歩行者がいて信号のある一般道路に自動運転を導入することは「ハードルが高い」とされていますが、高齢化社会が進む現代において、人間よりも早く危険を察知し、安全を確保する 自動運転システムの導入 は、運転者・歩行者の双方に求められているといえそうです。
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