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考えてますか「老後」のこと?



日本と海外では文化をはじめ、さまざまな違いがありますが、 高齢者事情 にも違いがあるようです。
大手の質問サイトを見てみるとけっこうあるのが「老後が寂しくなる気がして今から心配」というような質問。
確かに日本では、「年を取ると人生もう終わり」「老けるのはマイナス」みたいなイメージがありますよね。これは日本だけなのでしょうか? 今回は海外と日本の「高齢者にまつわる事情」を少し比べてみましょう。

 高齢者事情 :日本は「老後=人生のオマケ」と考えがちだけど…



高齢者問題に詳しいある政治家は、「日本の高齢者は老後を人生のオマケと考えているが、欧米では退職してからが人生の本番と考えている人が多い」といっています。
たとえばフランスでは、「老後は人生の余暇である」とされています。余暇、つまりバケーションに大きな価値を見出すフランス人にとっては、老後はがんばった人生に最後に与えられるご褒美、といったところでしょうか。
またスウェーデンでは、「育児からも仕事からも自由になって、これからが自分の好きなことができる時間なんだ!」と考える高齢者がとても多いのだそうです。
欧米の多くの国では、「老後の生活=暗くてつまらないもの」とは考えていないわけですね。

 高齢者事情 :年を取っても「自分のことは自分でやる」のが欧米流



こういった国々と日本とで何より大きく違うのは「本人の自立心」。アメリカやヨーロッパの高齢者は、「自分の身は自分で守らなければならない」という意識がとても強いのです。
欧米では高齢者に何かやってあげようとすると、たいていの場合「子ども扱いしないで」「これくらい自分でできる」という答えが返ってきます。
また「寝たきりになっても誰も助けてくれない」という意識がとても高いので、病気やけがの予防にも熱心で、リハビリなどもそれこそ必死の思いで取り組みます。
「誰かに助けてもらおう」というのではなく、「自分自身で人生の残りの時間を生きていこう」という積極的な姿勢の人たちが多いのです。

 高齢者事情 :高齢者の自立心を支えるには社会制度が不可欠



欧米の高齢者のこういった姿勢は、政策や制度によって助けられている部分がかなりあるでしょう。
たとえばフランスには「祖父母が孫の世話をすることで給料がもらえる」という制度がありますし、45歳になると年金基金が老後の生活の相談に乗ってくれます。
そして福祉大国スウェーデンでは年金支給制度が何度も見直しをされ、老後の生活は厚く保証されています。
そのぶん現役世代からかなりの税金を負担したり、きっちりした計画を立てたりしなければならないかもしれませんが、だからこそ「老後も自分たちの手で自立していかなくては!」という考え方が主流になっているのかもしれません。

 高齢者事情 :「恋愛も旅行もいくつになっても自由!」が理想



いまだ日本では、「老後は家族に世話をしてもらおう」という風潮がとても強いですから、家族に頼れない場合は「私はどうすればいいの!?」という問題が起こってくるわけです。
また、年齢が高くなると友達同士のつき合いやコミュニケーションが閉鎖的になりやすいので、孤独に過ごす人も多くなりがちです。 こういった社会的な風潮を変えていくのはなかなか難しいですが、最終的には「高齢者でも人生を楽しむ資格がある」ということを多くの人がもっと認知する必要があるでしょう。
たとえば「高齢者同士の恋愛」に対する考え方。日本では「いい年なのに恋人なんか作ったら恥ずかしい」というような考え方が主流ですが、欧米ではたとえ高齢者でも恋愛は自由。周りもそれを祝福してくれます。
また車いすの人に対する感覚も日本と欧米では違いがあります。ヨーロッパでは車いすであちこちに買い物に行ったり旅行を楽しんだりする人がとても多く、日本もこのようにどんどん変えていかなければなりません。もちろん何でもかんでも欧米がすばらしいというわけではありませんが、「高齢者の心の自立心」を尊重する習慣は、ぜひ見習っていきたいものです。

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