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糖質濃度で吸収速度が変わる
市販のスポーツドリンクは口当たりも良く、ナトリウムをはじめ、アミノ酸、ビタミン等を含んでいます。また、6%の糖質濃度のスポーツドリンクの場合、ペットボトル1本(500ml)に30gの糖質が含まれています。
糖質濃度は水分の吸収速度に影響を与えます。水分の吸収は糖質を2.5~8%含んでいるものが早く、糖質濃度が8%以上になると遅くなります。
スポーツドリンク以外の一般的なジュースには糖質が10%前後含まれていますが、スポーツドリンクでは水分の吸収速度が早い3~6%前後に調整されています。
目的によってドリンクを使い分ける
水分補給を優先する場合
スポーツドリンクは一般的なジュースに比べて低い糖質濃度に抑えられているとはいえ、1時間あたり500~1000ml摂取する運動時にはそれでも甘すぎると感じられるかも知れません。
スポーツドリンクを水で2倍程度に薄めて飲むのもひとつの方法です。ただし、この場合はナトリウムも薄まってしまうので、長時間運動を継続する際は塩をひとつまみ加えるなどの工夫が必要になります。
エネルギー補給を優先する場合
糖質入りのスポーツドリンクは水のみを摂取した場合に比べ、疲労を遅らせることができると考えられます。
涼しい環境での運動など、汗の量が少ない場合は糖質を6%程度含むスポーツドリンクによってエネルギー補給を優先させるとよいでしょう。スポーツドリンクの摂取には、水分補給とともにエネルギー補給の目的があります。
人口甘味料などによってエネルギー含量を低く抑えたカロリーオフのスポーツドリンクは、身体活動量が多く、エネルギー補給を必要とする場合には不向きといえるでしょう。
活動量が少ない場合
身体活動量が少ない場合は、ペットボトル1本(500ml)に30gの糖質を含むスポーツドリンクではエネルギー過剰となる恐れがあります。
健康なイメージもあり、また、飲みやすいからといって、多量に摂取するのはよくありません。夏場に運動はあまりしていないが迅速に水分を補給したいというときは、カロリーオフのスポーツドリンクが適しているといえます。
【参考資料】
公益財団法人日本体育協会『アスリートの栄養摂取と食生活』(www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/ikusei/doc/k3-34.pdf)
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