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斜視 の原因と治療法とは
斜視は、眼球を動かす働きをする眼の筋肉「外眼筋」と関係しています。物を見るときは両眼の外眼筋が対象物に焦点を合わせるように調節をしています。そのため、外眼筋の神経や外眼筋そのものが異常を起こしていると斜視が起こるのです。
斜視は先天性のものや後天性のものがあり、遺伝やスマートフォンやテレビゲーム、またうつ病やヒステリーが原因とも考えられていますが、はっきりとした関係性やメカニズムなどはわかっていません。
斜視の治療法には「手術」によるものと、それ以外のものがあります。
斜視 手術
斜視の手術は、乳幼児や学童期以下の場合は全身麻酔、成人の場合は局所麻酔で行うことができます。眼を動かす筋肉の位置を手術で調節し、眼の位置を改善します。眼の筋肉の作用を弱める場合には筋肉のついている部分を一度切り離して眼球の後ろのほうにつけ直します。また、眼の筋肉の作用を強める場合には筋肉を短く切除し、元の位置に縫い付けなおします。
斜視 手術以外の方法
手術以外の方法には、コンタクトレンズや眼鏡を使うことで、斜視の原因となる遠視を矯正し、正常に見えるようにします。遠視が原因となっているタイプの斜視ではこの治療法が有効です。
また、眼鏡にプリズムを入れて光を屈折させることで、正常に見えるようにする「プリズム処方」という治療法や、眼を寄せる訓練や両眼を使ってものを見る練習などの「両眼視機能訓練」などの治療法もあります。
物が二重に見えたり、気になったりする人は専門医を受診して適切な処置をしてもらいましょう。
監修:坂本忍(医師)
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