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子宮頸がん検診で早期発見
子宮頸がんはがんになるまでに10年以上もの時間がかかります。その間に、しっかり検診を受けていれば早期発見につながり、予後も良くなります。子宮頸がんの検査では、まず問診によって妊娠歴や生理痛の有無、月経血の量などを確認します。
医療用のめん棒やブラシなどを使って子宮頸部の表面から細胞を採取する「組織細胞診」は比較的簡便な検査です。採取した細胞を顕微鏡で観察して診断を行います。
「コルポスコープ診」というのは膣拡大鏡(コルポスコープ)を膣内に挿入し、子宮頸部や膣壁を拡大画像で観察するというものです。組織細胞診と併用されることの多い検査です。
基本となる細胞診はめん棒などの器具を膣内部に入れるため、人によっては痛みを感じることもあり、抵抗を感じる検査ではあります。しかし、何年も受診せずにいることは早期発見の観点からは良くありません。幸いなことに子宮頸がんの検診は毎年受ける必要はなく、2年に1回程度が推奨されています。また、ヒトパピローマウイルスを検出し、リスクの判定をおこなうことで、さらに間隔を伸ばせるケースもあります。
異形細胞の段階での発見は、かなり早い段階での発見ということができ、一般的には子宮温存を十分に期待できる段階といえます。子宮頸がんは早期に発見できれば治療の負担も少なくて済み、子宮温存も可能です。どれくらいの頻度で検診を受けたら良いのか相談できるような医療機関を見つけておくことが大切です。
<参考>
希良梨 子宮を取る覚悟を「決めた」 子宮頸がん検診にひっかかる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151024-00000093-dal-ent
監修:岡本良平医師(東京医科歯科大学名誉教授)
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