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もっとも多い肩こりと、稀な肩こり
もっとも多い肩こりの症状は、肩から背中にかけてを覆う「僧帽筋」や「広背筋」が全体的に固くなってしまう症状(頚肩腕症候群)です。こうしたケースでは、同じ姿勢で行っている作業をしばらく休むと、改善することが多いでしょう。ストレッチなどをして、固まった筋肉を伸ばしてあげることが大切です。
また稀に、心筋梗塞や胆石など、内臓の病気が原因となって起こる「関連痛」というものがあります。これは、私たちの脳の仕組みと関係しているのですが、痛みのある部位からの信号を、脳が全く異常のないほかの部位からの信号だと勘違いしてしまう場合があるのです。部位によって疑われる病気がありますので、突然痛み出したという場合には、マッサージなどよりもまずは医療機関を受診しましょう。
スマホを見る「姿勢」が肩こりを招く
また、最近ではスマートフォンの見すぎで、若年層でも肩や首の不調を訴える人も増えています。こうした不調の多くは、顔・首が前に突き出ていたり、肩が縮こまっていたりという姿勢が原因のため、姿勢を意識して改善していく必要があります。
人間の首や肩の筋肉は、日ごろから重量のある頭部や肩、両腕の重みを支えています。首の上に正しく頭が乗っている場合は、それほど筋肉に負荷がかかることはありません。しかし、スマホを見る姿勢に代表されるような「顔を突き出した状態」になると、前に落ちた頭部を肩や首の筋肉が引っぱって支えるため、過剰な負荷がかかり、これがこりの原因となる場合もあります。この顔を前に突き出した姿勢は、パソコンを使うデスクワークの際にも多く見られますね。こうした姿勢が続くと、頚椎の自然なカーブが失われ、「ストレートネック」となってしまいます。
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