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多くの人が悩んでいる腰痛について

腰痛の注意点 を確認しておきましょう。 二足歩行で生きていれば当たり前、というほど経験することの多い腰痛。実際に腰痛を抱えながら生活している人はたくさんいます。厚生労働省による国民生活基礎調査によると、病気やケガなどによって、何か自覚症状がある人のうち、男性は「腰痛」が第1位。女性も肩こりに次いで、腰痛は多い症状です。男性だと人口千人に対し89.1人、女性では117.6人が「腰痛もち」で悩まされています。腰痛のため外来に通院する人の数は、高血圧に次いで多いそうです。

腰痛とはなにか?

腰痛はそれ自体が病気ではなく、腰に痛みを感じる症状のことをさします。腰痛は、人間の姿勢、とくに背骨のつくりに大きく関係しています。脊椎(せきつい)は、首から腰にかけて、頸椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)・仙椎(せんつい)・尾椎(びつい)と呼ばれる小さな骨が、だるま落としのように連なっています。 人間は二足歩行のため、このだるま落としのような不安定なつくりに支えられ、バランスをとって生活しています。面積の小さい脊椎が重力に耐えられるよう、筋肉・靭帯(じんたい)・骨の連なり方(S字カーブ)・クッション材となる椎間板(ついかんばん)などが複雑に関わっています。どこに原因があるかによって痛みの種類もさまざまです。 原因が特定できる腰痛(特異的腰痛)と、原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)があります。ほとんどの腰痛が、レントゲンやMRIなどの画像診断を用いても、検査結果から原因がわからない非特異的腰痛といわれています。わずかに15%程度が特異的腰痛です。

腰痛の注意点 :見過ごしてはいけない腰痛

特異的腰痛には、生命に関わる大きな病気が原因となっていることがあります。先日放映されたドラマ『ドクターX』で、スーパーモデルが撮影中に、ズキズキッ!と腰の痛みに手を当てるシーンがありました。病名は「脊椎腫瘍(せきついしゅよう)」でした。これは「背骨にできるがん」です。10万人に1~2人と珍しい病気で、その多くは、もともと別のがんから転移した、転移性腫瘍です。 腰痛として現れる病気には、このように珍しいものばかりではありません。生活習慣病と関わりの深い「大動脈解離(だいどうみゃくかいり)」など、腰痛だと思って放置していると生命に係わる、重大な病気の場合もあります。

腰痛に隠れた重篤な病気を見逃さないために

ただの腰痛と思っていたいのに、生命に関わる病気が隠れているなんて言われると、不安になるかもしれません。腰痛は原因が特定しづらく、ほとんどが、生命に関わるものではないのですが、だからといって重大な病気を見逃すわけにはいきません。

ちなみに、腰痛の診療に用いられるガイドラインでは、大きな病気を見逃さないためのチェック項目が定められています。ですから、疑わしいならキチンと検査をしましょう。重篤な病気でなければ、一安心なのですから。

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