(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
ブロッコリースプラウトの効果
肝臓の機能を高め、代謝促進や二日酔い対策に働く
スルフォラファンが活性化させる解毒酵素は、肝臓の解毒作用を助け、肝機能を高めてくれることが実証されています。さらに、ジョンズ・ホプキンス医科大学とカゴメとの共同研究により、スルフォラファンが肝臓のアルデヒド脱水素酵素を活性化することで、二日酔いの原因物質・アセトアルデヒドの分解を促進させることを実証しました。
代謝の要である肝臓の機能を高めるとともに、二日酔い対策にも働きます。最近、ダイエット効果が注目されています。これは肝臓機能を高める働きによるものと考えられます。肝臓の機能が低下すると、糖質や脂質をエネルギーに変える力が低下し、肥満に繋がります。つまり、肝臓の働きを助け、代謝を高めることがダイエットにつながるというわけです。
アンチエイジング
紫外線や喫煙など様々なストレスにより活性酸素が発生します。また、加齢により活性酸素の代謝機能も低下します。このような影響で活性酸素が過剰になると、細胞を傷つけ老化や病気を加速させます。活性酸素から身体を守る働きが抗酸化作用です。細胞の老化や病気を予防するだけでなく、メラニン色素の生成を適度に抑えてくれる働きがあり、シミやシワを抑え美肌や美白にも効果的だと言われています。
がん発生の予防
がん発生のメカニズムは、発がん物質や活性酸素が細胞の遺伝子を傷付け、正常な細胞をがん化させるというもの。活性酸素を抑制する抗酸化作用が強いスルフォラファンのがんの発生予防が期待されています。さらに、ブロッコリースプラウトに含まれるメチルメタンチオスルホネートという成分によって癌になりかけた細胞を元に戻す効果もあることがわかっています。加えて、胃がんの原因になるピロリ菌の増殖を抑えてくれる働きももつ、がん予防に効果的な食材です。
ブロッコリースプラウトの効果的な食べ方とは
生で良く噛んで食べる
スルフォラファンはブロッコリースプラウトにそのまま存在するのではなく、スルフォラファンの前段階の成分とそれをスルフォラファンに変える酵素が存在し、それが出会うことでスルフォラファンができます。前段階の成分は熱に強いのですが、酵素は熱に弱いため、生で食べるのがおすすめです。前段階成分と酵素が効率よく出会うためには、細かく刻んだり、良く噛んだりして食べましょう。
3日に1回のペースで
スルフォラファンは、1日20g摂ることで、約3日間肝臓の機能改善作用を持続できることがわかっています。20gは片手でつかめるくらい、1/2パック程度です。1パック100円程度で3日に1回でいいのなら気軽に取り組めそうですね。
参考:スルフォラファンに悪酔い軽減が期待できる効果を動物実験で発見(http://www.kagome.co.jp/company/news/2013/07/001526.html)
執筆:山本ともよ(管理栄養士)
スポンサーリンク