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執筆者:山本 ともよ(管理栄養士)
旬の食材を四季折々に味わう文化は「和食ならでは」と言えます。
新茶、新米、新じゃがいも、新玉ねぎなど、「新」がつく食材を無条件に手に取ってしまう方も多いのではないでしょうか。
これらの新物、実際にはどんな特徴があるのか考えてみましょう。
「新」がつく物のさまざまな意味
その時期に初めて収穫した穀物、野菜、果実などを「初物(はつもの)」と言い、「新○○」と名づけ出荷されますが、それぞれに定義づけがあります。
新茶は「一番初めの新芽」で作ったお茶を指します。立春から数えて、おおよそ八十八日目を目安に、実際には産地の気候に左右されて、4月下旬~5月上旬頃から摘みはじめられます。別名「一番茶」と呼び、その後1ヶ月を目安に、新たに成長した新芽を栽培していきます。順に「二番茶」「三番茶」「四番茶」と呼ばれます。
一方、新米は「収穫年の年末までに精白・梱包された精米に限る」とJAS法で定められています。お米の収穫時期は多くが9〜10月で、寒い地域ほど遅くなります。九州付近では8月、関東近辺では9月、東北では10月頃が収穫のピークを迎えますが、12月末までに精米されたお米が新米というわけです。
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