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「ストレスは体に悪い」という考えが体に悪い?
ストレスについては、近年は面白い研究が報告されています。
ストレスは健康に影響を与えると思っている人と、そのように考えない人では、その後の状態が異なる、というもの。つまり、「ストレスの捉え方次第でその結果が変わる」ということです。
ストレスに関して、問題を直視してしっかり対処しよう、と考えることは重要ですが、それも程度問題であり、過度に気にすればするほど、実際に心身に悪影響を及ぼしてしまうわけです。
私たちの中では、何か体験をするたびに、それに対して良かったとか悪かったとか、何らかの評価が自然に出てきます。そのような自動的な評価、つまり物事の捉え方は、私たちの健康への影響が大きいということが、さまざまな領域から明らかになってきています。
それゆえに、その自動的な評価を意識的に再評価して、自分の中のストレスを大きくしたり、適度に調整したりといった取り組みが重要になってきます。
<執筆者プロフィール>
玉井 仁(たまい・ひとし)
東京メンタルヘルス・カウンセリングセンター カウンセリング部長。臨床心理士、精神保健福祉士、上級プロフェッショナル心理カウンセラー。著書に『著書:わかりやすい認知療法』(翻訳)など
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