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「学歴フィルター」との付き合い方
では、「学歴フィルター」とどのように付き合えばよいのか考えてみましょう。
結論から言えば、学生さんは「学歴フィルター」で自分の大学をはじくような企業には、逆フィルターをかけましょう。
そんな企業にかまっている暇はありません。企業情報を調べることすらしないことをお勧めします。もっと言えば、その企業さんはあなたにとって考える意味のない企業さんだということです。少なくとも就活の時点では。
なぜなら、「学歴フィルター」に頼った採用活動を行う企業は大学名を『実績』として重視している企業なのです。
企業の立場から採用活動を見てみましょう。
採用の目的は、採った人材にいい仕事をしてもらうこと。ここに尽きます。
これからの仕事ぶりを最もよく占う指標は何でしょうか。それは実績です。実績とはこれまでに何を成し遂げたかということ。実績は実力と意欲、そして忍耐力がなければ付いてきません。
これからの仕事を占うとても信頼性の高い指標です。
そこで、どの企業さんも採用候補者の実績を重視するのです。
何を評価されて合格なのか? 外部の人間にはわからない
もちろん、大学名が信頼性の高い指標かどうかは異論が多々あります。
「学歴フィルター」の実態としては、大学のランクは大学名だけで決まるようです。同じ大学でも学部が違えば偏差値で5ポイント以上の差がある場合もあるのですが、これは考慮されません。
また、サボり癖があって何年も留年した学生さんも、難関と呼ばれる大学出身であれば「学歴フィルター」を通過できるようです。
この時点で「学歴フィルター」という実績評価は根拠が怪しいわけですが、さらに怪しくしているのが入試制度の多様化です。
推薦系入試も多様化していますので、何を評価されて合格したのか外部の人間にはわからないものもあります。
仮にセンター試験を含む一般入試に限っても、決められた課題に継続的に取り組む忍耐力と自覚、そしてそれを支える生活環境は測っているとは言えるかもしれません。
ですが、塾に通わせるなど親の努力もそこには反映されているので、本人だけの実績とは言いがたい面もあります。
このように学歴は実績としてはその実態がよくわからないので怪しげです。
ですが、「学歴フィルター」を採用している大学名という実績で人を評価するリスクを取る経営判断をしているわけです。
逆に言えば学歴では測れない「逸材」を獲得するチャンスをロスしている企業なのです。
「学歴フィルター」で弾かれて嘆く学生さんは、入社したら学歴フィルターを通過した学生さんよりも「いい仕事」をする自信と覚悟があるはずです。
もっとグローバルな基準で人を評価してくれる企業さんに自分を売り込んで、そこで全力で仕事をしましょう。
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