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加齢による筋力量減少:サルコペニア
筋力量が減少すると、体が動かせなくなるばかりではなく、体脂肪量が増えやすくなります。その結果、体重は変わらなくても、肥満になってしまいます。
この加齢によって筋肉量が減少する現象を「サルコペニア(ギリシア語で筋肉(サルコ)+減少(ぺニア)」と呼び、近年注目されるようになりました。
40歳以上の4人に1人が、このサルコペニアの予備軍やサルコペニア肥満になっていると言われています。
肥満になると、高血圧や糖尿病の危険性も約20倍と大幅に高まってしまいます。
魚由来のオメガ3は筋肉の低下を遅くするとも言われているので、サルコペニアの予防や生活維持の対策にもなる結果だと説明しています。
オメガ3を効率よく摂るには、「魚の油」を摂るように!
「脂の乗った魚は美味しい」と言いますが、この「魚の油」こそがまさにオメガ3なのです。
焼いたり、煮たりすると「魚の油」が出て行ってしまうので、効率よく摂取しましょう。
サバ、マグロ、いわし、サンマ、ぶり、サケ、ニシンなどの青魚がオメガ3を豊富に含んでいます。
生食はもちろん、ホイル焼きや汁ものなど調理方法を工夫して、「魚の油」をしっかり摂れるようにしましょう。
文化遺産に登録され、世界的に和食が注目されていますが、日本ではまだまだ欧米食が中心で、ハンバーガーや丼などのファーストフードが定着しています。
魚を食べるだけで筋肉に効果が表れて、サルコペニアという症候群の予防もできるなら、日本人こそ和食を見直して、毎日の食事に取り入れると良いですね。
昔の日本人は科学的な根拠は分からずとも、野生的に何を食べると良いのか分かっていたのかもしれませんね。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
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