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「心の筋肉」がついた実感はあるものの…
以前は怒りという感情の持つエネルギーに振り回されていたみどりさん。
カウンセリングを受ける中で、怒りという感情のボールを少しずつ受け止められるようになってきました。
その頃になると、みどりさん自身も、感情を制御する「心の筋肉」がついたと実感できるようになったと言います。
例えば、以前は夫や子供と離別してから、街でよその子供の姿を見るだけで嫌な気分になっていました。
子供の姿を見た時に、「私は子供を捨てたんだ」と考え、不快さのきっかけを作り、「子供は勝手だ」といら立ちを募らせていく自分を観察できていたし、それがちょっと偏っているな、と理解できてもいました。
しかし、そうわかっていても、休日にはできるだけ親子連れがいるような場所に出かけるのを避けていました。
好きだった野球観戦にも行かなくなりました。
友人の支えで怒りに対する恐怖を克服
ある時から、「怒りや不快を感じないようにするために、いつまで好きなことを制限すればいいんだろう」と考えるようになりました。
でも、一人でいきなり親子連れがいるところに行くのは怖かった。
そこで、信頼できる友人A子さんと一緒に出かけるという取り組みを、少しずつ始めました。
A子さんは、みどりさんが苦しくなって「怒りのボールを投げまくる」ことを理解してくれ、それでもみどりさんから離れていかなかった貴重な友人です。
「子供は勝手だ」と怒るみどりさんに対して、A子さんは「子供が勝手じゃなかったらやばいよ」といさめてくれました。
子供好きなA子さんに誘われるかたちで、みどりさんは子供相手のボランティアに参加するようになりました。
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