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キケンかもしれない生あくび!
眠い時、退屈な時に出るのとはちがった「あくび」があります。眠気がないのに起こるあくびで「生あくび」と呼ばれています。
その原因として、ストレス、緊張、睡眠障害など、身体や脳が相当疲れている時に起こったり、病気の症状として出たりする場合があるので要注意です。
病気の症状としての「生あくび」
生あくびの原因としてよくある病気は、脳梗塞、脳腫瘍、睡眠障害、狭心症、更年期障害、低酸素血症などです。また、片頭痛の前兆、乗り物酔いの前兆に生あくびが出ることもあります。
脳梗塞の例を見てみましょう。
脳に酸素や血液が行き届かなくて血管が詰まってしまう「脳梗塞」。生あくびといっしょに頭痛やめまい、吐き気などが伴います。とくに一日に何回も生あくびが出るようなら、できるだけ早く受診をすることが大切です。
また、睡眠障害の場合は、自分では眠っているつもりなのに、実際には無呼吸症候群になっている状態です。このため、身体が休めていないので生あくびが出ます。とくに昼間連続して出る場合は、睡眠障害の可能性が高いので、専門の呼吸器科や内科を受診しましょう。
疲れていて出る「あくび」は、カラダやココロが休息を求めています。一方、生あくびは、カラダやココロが危機状態の時にでる「警告サイン」のようなものでしょう。
ふだんの日常生活では、病院での検査のように身体や心の状態のことはよくわからないことが多いだけに、サインとしての「あくび(欠伸)」に、もっと耳を傾け素直にその警告に従うというのも、病気の予防にはよいのではないでしょうか。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。
保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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