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「ヤケ食い・ヤケ酒」の効果
以上から、食べること・お酒を飲むことによって、生理反応としてストレスが解消されるメカニズムはわかっていただけたでしょう。
つまり、このどちらもストレス解消法として有効といえます。
「ヤケ食い・ヤケ酒」の悪影響
ストレス解消法として有効なヤケ食い・ヤケ酒。効果がある一方で、身体にとって悪影響を及ぼすことも知っておかなければいけません。
ヤケ食い
ストレスを感じると「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが大量に分泌されます。
コルチゾールは脂肪を蓄積させる働きを持ち、同じものを食べても太りやすくなります。さらに、この場合に内臓脂肪が蓄積しやすいこともわかっています。
内臓脂肪は生活習慣病の原因となり、将来の健康を害することにもつながります。また、食欲を抑えるホルモンである「レプチン」を減少させるため、食欲に歯止めが効かなくなります。
ヤケ酒
アルコールによるココロの満足感や安心感には耐性ができます。そうすると、その感覚を求めるためには、さらにアルコール量を増やすことになります。
過度のアルコール摂取は、カラダにもココロにも悪影響を及ぼします。アルコールを処理するために肝臓に負荷がかかり、脂肪肝や肝硬変などの肝障害のリスクが高まります。
また、アルコールによる「セロトニン」の分泌促進は一時的な反応です。
アルコールを処理するためには、さまざまな栄養素が使われます。そのひとつにセロトニンを作るのに必要なナイアシンがあります。
結果的に、原材料が減る分、セロトニンの分泌量は減ってしまうのです。セロトニンは精神の安定や睡眠のリズムを作る働きをしているため、睡眠障害やうつ病のリスクを高めてしまいます。
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