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お酒を飲む前にできる対策は?
先ほどお伝えしたように、空きっ腹でお酒を飲むことによって酔いやすくなるだけでなく、消化器官にも負担がかかります。そのため、何か胃の中に入れてからお酒を飲むようにしましょう。
空きっ腹の時には、食事やおつまみとして高タンパク質の食品を摂るようにしましょう。
タンパク質は、アルコールの分解に関わる肝臓を活性化させます。高タンパク質の料理には、チーズや枝豆、豆腐料理、肉料理、魚料理、卵料理などがあります。意識しておつまみに取り入れてみましょう。
ただし、摂り過ぎはエネルギーや脂肪の過剰摂取につながるので、注意が必要です。
酔いにくくする方法はある?
これまで見てきた通り、アルコールの分解を行うのは肝蔵です。その機能を高める栄養素としては、「タウリン」や「クルクミン」があります。
肝臓でアルコールを分解する際に、必要な酵素の手助けをするのがタウリンです。タウリンは、アルコールの分解の速度を上げ、肝臓にかかる負担を軽くしてくれます。
おもに牡蠣やしじみ、タコ、ホタテ、ヤリイカなどに含まれます。
クルクミンは、肝臓のアルコール分解機能を強化する作用があります。
ウコンやウコン茶、カレー粉などに含まれます。
ウコンを利用した商品などをよく見かけるかと思いますが、お酒を飲む前にこういった商品を取り入れるのも、ひとつの方法でしょう。
ただ、肝臓の機能を強化する作用があるといえども、お酒の量が多すぎるとカバーできません。お酒の飲み過ぎには注意しましょう。
<執筆者プロフィール>
桜 イクミ(さくら・いくみ)
管理栄養士・健康運動指導士・フードスペシャリスト
株式会社 とらうべ 社員。病院での栄養管理・栄養指導の経験を経て、現在は企業で働く人の食と健康指導を行っている。
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