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「知識」と「思い出」
記憶にはさまざまな種類があります。「記憶とは忘却なり」と言われてきたように、もともと放っておけば記憶は忘れられるようにできています。
そんなすぐに忘れられてしまう記憶を「短期記憶」と呼び、ずっと覚えつづけられる記憶を「長期記憶」とよびます。長期記憶には代表的なものとして、「意味記憶」と「エピソード記憶」があります。「意味記憶」はいわゆる「知識」に該当します。エピソード記憶は「思い出」です。
では、こうした特徴を押さえて、“嫌な記憶を忘れる方法”について考えていきます。
思い出す暇をつくらない
たとえば、PTSDの人にとって、悪夢のような経験はできれば思い出したくもないのに、自分の意思とは無関係に思い出してしまうということがあります。
これと同じように、実は「悪い記憶」を消したい人も、無意識的に引き出しから出して、思い出してしまっていることがあるかもしれません。そのため、何か別のことに集中して、思い出す暇をつくらないことが奨励されます。そのように思い出すことを止めることで、早く忘れることができます。
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