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ネガティブな経験ほど冷静に記憶
感情、とくに「恐怖」に関連していて強い感情をともなった記憶はなかなか忘れにくいと言われます。
これは、記憶を長期化させる「海馬」と、記憶時の強い感情による「偏桃体」の刺激とを結びつけて、神経回路を設定してしまうからだという説があります。ですから、覚える時に「強い思い入れを込めない」ことは、記憶が残りにくい要因になるでしょう。可能であれば、ネガティブな経験ほど冷静に記憶しましょう。
「悪い記憶」を「良い記憶」に変えられる?
時々思い出さないと生々しい「エピソード記憶」は、辞書のような「意味記憶」に変貌します。ですが、実はこれ、過去の出来事に現在の解釈を加える「リセット」にも似た作業です。この時、悪く解釈すれば、記憶はどんどん悪いものとして「エピソード化されていきます」。
「悪い記憶」というものは、実はそのたびごとに、自分で悪い解釈を増長している可能性もあるのです。
思い出すたびに悪く解釈するのでなく、“良く解釈する”ことで、より良い記憶になっていくという作業は、心理療法などではよく行われます。
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