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執筆者:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
社会生活をしていると、他人といっしょにいる機会は多く、楽しかったり嬉しかったり、満足することも多い反面、嫌な思いをすることも少なくないでしょう。たとえば、口臭・体臭、不潔、不快な癖など、相手が自覚していなくて周囲が不快に思っていることがあります。
こうしたデリケートな問題で、相手にそれとなく伝えたり改善を促したりするのは、どうやったらできるのでしょうか。
なくて七癖
自分の身体や行為とは、長年ずっとつきあってきているので、当初は自覚できていても、時間が経つと無意識的になっていることが多いものです。「なくて七癖」はこうした事態を端的に表している故事ことわざのひとつでしょう。自分の癖に、自分はまったく気がついていないのです。
自分自身や環境の事物を認知するのは感覚器官です。見る「目」、聞く「耳」、嗅ぐ「鼻」、味わう「舌」、触れる「皮膚」など、いわゆる五感がこれにあたります。
しかし、感覚器官には「順応」という作用があって、当初は鋭敏に察知しても、そのうち慣れてしまい、感覚が認知されなくなってしまいます。
とくに「臭い」は端的で、最初は臭っても、ほどなく臭わなくなってしまいます。それで、口臭・体臭などは自覚がなくなります。
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