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何でも言い合える関係性
とはいえ、電車に乗り合った知らない人や、はじめてのお客様に、口臭や体臭、不快な癖の指摘をするのは、よほどのことがない限りできることではありません。
上記したような「大人のもの言い」が効果をもつのは、やはり、それまで当人とどれくらい親しくつき合ってきたか、ということによるでしょう。いわゆる「同じ釜の飯を食べ」「苦楽を共にした」親友・戦友であればこそ、相手の問題性を傷つけることなく、相手に指摘できるのにほかなりません。
ですから、ふだんからその人と誠実なコミュニケーションをはかり、何でも言い合える関係になっているということが、いざという時、デリケートな問題を伝えることにつながるのだと思います。
<参考>
福田健・長崎真紀子 監修『ビジネス会話術』成美堂出版、2014.
<執筆者プロフィール>
山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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