(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
遺伝も関係? 夜尿症の原因とは
一般におねしょは3~4歳頃には消失し、遅い子どもでも小学校入学頃にはなくなると言われています。夜尿をしてしまう子どものうち約9割は、両親が夜尿症になったことがあり、遺伝体質だと言われています。
また夜尿症は大きなストレスがかかることにより、漏らしてしまうことが多いです。これはストレスにより自律神経が乱れてしまい、就寝中に分泌される抗利尿ホルモンの分泌が抑制されることで尿の生産量が増加し、漏らしてしまうことが原因です。
夜尿症には一次性と二次性があります。
一次性は幼少時からの夜尿症が継続している場合のことをいい、二次性は一時期治癒していた夜尿症が半年~数年以上置いて、再発した場合を言います。
夜尿症の80~90%は一次性に当てはまり、二次性はあまり多くありません。
二次性夜尿症を誘発してしまう因子としてあげられるは、「過度の緊張状態やストレスを持続的に受け続けたとき」「引っ越しなどで生活環境が変わったとき」など心理的なものが原因で起こることが多いものです。
腎臓や膀胱、尿道の括約筋が病気その他で弛緩している場合、そして一度の飲酒でひどくよっているにもかかわらずアルコールを摂取し続けた場合、などもあります。
また勘違いされがちですが、夢や睡眠の深さと、夜尿症との関連はありません。
夜尿症の治療法
夜尿症を防ぐためには「焦らない」「起こさない」「怒らない」。この3つが大切。夜尿症の人は、幼少時から「おねしょをしてしまった」という自覚が強いため、精神的に追い込まれやすい状態です。
一次性夜尿症は、膀胱の容量が少なくて尿をためることができない、また抗利尿ホルモンの夜間の分泌量が少なく尿量が増える、など排尿に関わる機能が成長過程にあることが原因です。
そのため成長するに従って自然によくなっていくことが多いです。治療としては、薬物治療やアラーム治療があります。薬物は、膀胱機能を落ち着かせる抗コリン剤や尿量を減少させる抗利尿ホルモン薬などを用います。
アラーム治療は、下着にセンサーを付けて、センサーが尿を感知するとアラームが鳴ります。これは夜間に覚醒させるためではなく、排尿をコントロールする訓練でもあります。これを長期間続けると夜間にアラームが鳴っても朝まで我慢できるようになり、最終的には夜尿の消失や膀胱の許容量を増大させる効果があると考えられています。
二次性夜尿症の治療としては、カウンセリングを受けること、他の病気と関連があれば、病気を治療する必要があります。
スポンサーリンク