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執筆:座波 朝香(保健師・看護師・助産師)
洗面やシャワー浴は毎日のこと。そんななかで、シャンプーやボディソープなどの洗浄剤に使われる成分が「実は身体にはよくないのでは?」という考え方があります。
実際のところどうなのでしょう。
そして、肌の汚れはお湯だけでも落ちるものなのか、ご説明していきます。
なんのために洗うのか?
日常生活では、「清潔を保つため」に全身を洗います。
もともとヒトの肌には、余計なものを身体の中に入らないようにするバリア機能によって、健康を保つ力が備わっています。たとえば、ヒトの肌の構造は、それ自体が外の刺激から身体を守るつくりになっています。
また、水分を保つ機能を持っていたり、健康な状態を保つために必要な皮脂や菌の集まり(常在菌細菌叢;じょうざいきんさいきんそう)によっても、外の刺激から身体を守っています。
そのため、皮脂や菌を落としすぎてしまうことは、乾燥を招き、あらゆる微生物への感染を引き起こすことへつながります。逆に、肌が汚れたままになっていることも、よくありません。肌のバリア機能を発揮できないからです。
冒頭で「清潔を保つために全身を洗う」というお話をしましたが、顔や頭、身体を洗い「清潔を保つ」ことは「健康な肌」を保つために必要なのです。
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