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お湯だけで汚れを落とすときの注意点
たとえばアトピー性皮膚炎や乾燥性の皮膚の肌の病気のため、治療の一環として医師の指示のもとで洗浄剤を使わずにお湯洗いだけで生活していることもあるでしょう。
病気のときは、正しく肌を観察してもらいながら正しいケアを行う必要があります。
ただもしも医学的な理由以外で、これまでの洗浄剤を使った清潔方法をやめ、お湯だけで汚れを落とすことに取り組む場合、以下のことに気をつけなくてはいけません。
・皮脂と水分のバランスがこれまでとは変わるため、油っぽくなったり乾燥したりする可能性がある。
・汚れが十分に落ちなかったり、皮脂と水分のバランスがくずれていることで、体臭がきつくなる可能性がある。
・皮脂汚れによって細菌が繁殖しやすい状態になることがある。その結果、脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)をはじめとする肌トラブルの原因となる可能性がある。
上記のようなことがあっても、お湯だけの洗浄を長年続けていくことでそれにあった肌状態になっていくことは考えられます。
しかし、その過程で体臭問題や肌トラブルを起こしてしまうようでは、「清潔に保つ」「肌を健康に保つ」目的から逸脱してしまう結果となり、本末転倒でしょう。皮脂を落としすぎず、刺激の少ない洗浄剤を使うことは大切なポイントです。
洗浄剤を使って肌が荒れたというときには、何らかの成分がその時の肌に合っていなかったということが考えられます。
「自分の肌に合った洗浄剤で全身を洗う」ことが正しく肌を清潔に保つための基本なのです。
<執筆者プロフィール>
座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師。大手病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。
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