シャンプー不要? お湯だけで肌の汚れは落ちるのか

Mocosuku(もこすく)
  • シャンプー不要? お湯だけで肌の汚れは落ちるのか

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

シャンプー不要? お湯だけで肌の汚れは落ちるのか

公開日時

お湯だけで汚れを落とすときの注意点

 
たとえばアトピー性皮膚炎や乾燥性の皮膚の肌の病気のため、治療の一環として医師の指示のもとで洗浄剤を使わずにお湯洗いだけで生活していることもあるでしょう。
 
病気のときは、正しく肌を観察してもらいながら正しいケアを行う必要があります。
 
ただもしも医学的な理由以外で、これまでの洗浄剤を使った清潔方法をやめ、お湯だけで汚れを落とすことに取り組む場合、以下のことに気をつけなくてはいけません。
 

・皮脂と水分のバランスがこれまでとは変わるため、油っぽくなったり乾燥したりする可能性がある。
・汚れが十分に落ちなかったり、皮脂と水分のバランスがくずれていることで、体臭がきつくなる可能性がある。
・皮脂汚れによって細菌が繁殖しやすい状態になることがある。その結果、脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)をはじめとする肌トラブルの原因となる可能性がある。

 
 

上記のようなことがあっても、お湯だけの洗浄を長年続けていくことでそれにあった肌状態になっていくことは考えられます。
 
しかし、その過程で体臭問題や肌トラブルを起こしてしまうようでは、「清潔に保つ」「肌を健康に保つ」目的から逸脱してしまう結果となり、本末転倒でしょう。皮脂を落としすぎず、刺激の少ない洗浄剤を使うことは大切なポイントです。

 
洗浄剤を使って肌が荒れたというときには、何らかの成分がその時の肌に合っていなかったということが考えられます。
 
「自分の肌に合った洗浄剤で全身を洗う」ことが正しく肌を清潔に保つための基本なのです。

 
 
<執筆者プロフィール>
座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師。大手病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【ライフスタイル】新着記事

掃除・洗濯・料理だけじゃない 「名もなき家事」に注目!!

掃除・洗濯・料理だけじゃない 「名もなき家事」に注目!!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 女性が働きやすくなった社会的背景などもあいまって、共働き世帯が増加している日本。 しかし、家事の負担はいまだに妻に大きく偏っていると指摘...

2019/05/31 18:30掲載

交感神経の衰えで、食べなくても太っちゃう? 「モナリザ症候群」

交感神経の衰えで、食べなくても太っちゃう? 「モナリザ症候群」

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 「モナリザ」といえばレオナルド・ダ・ ヴィンチが描いた、有名な女性の肖像画が思い浮かびます。 ...

2019/01/15 18:30掲載

「孤独」が健康リスクに? 「孤独」が健康に及ぼす影響とは

「孤独」が健康リスクに? 「孤独」が健康に及ぼす影響とは

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 「無縁社会」という寂しい言葉がユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに選ばれたのは2010年のことでした。 絆が薄れ孤立する人...

2018/04/29 18:30掲載

笑うより泣く方がストレス解消に? 「涙活」の効果とは

笑うより泣く方がストレス解消に? 「涙活」の効果とは

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、就活、終活、温活など「○活」が流行っています。 そんな中に「涙活(るいかつ)」もあります。 1か月に2~3分で...

2018/03/22 18:30掲載

NNKよりPPK。「老衰」という逝き方を考える

NNKよりPPK。「老衰」という逝き方を考える

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ いま、日本では超高齢社会が到来しています。 メディアなどでも高齢者・老人についてのイベントや情報が増えていますね。 そんな超...

2018/03/21 18:30掲載

自宅ではスリッパ派?裸足派? メリットとデメリットを徹底比較!

自宅ではスリッパ派?裸足派? メリットとデメリットを徹底比較!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 皆さんは自宅でスリッパを履きますか?それとも裸足ですか? 季節によって、もしくは部屋によって使い分けている方もいるでしょう。 そ...

2018/01/21 18:30掲載