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肉の栄養素とは?
日本では、牛肉、豚肉、鶏肉がおもに食べられています。どの肉もタンパク質や脂質を含む食品です。
肉に含まれている脂肪酸には、飽和脂肪酸が多く、常温では固形の状態です。冷めると白く固まった油の塊ができるのは、このためです。この脂肪酸の違いが魚との大きな違いのひとつです。
肉に含まれる栄養素について詳しく見ていきましょう。
必須アミノ酸が理想的なバランス
必須アミノ酸とは、タンパク質を作る20種類のアミノ酸のうち、身体の中で合成する事ができない9種類のアミノ酸のことです。身体の中で作られないため、食べ物から摂取する必要があります。
どれか1つが欠けても筋肉や血液、骨などの合成がうまくできなくなります。食品中のアミノ酸の組成は食品ごとに異なります。
必須アミノ酸の評価の指標として、「アミノ酸スコア」というものがあります。たとえばアミノ酸スコアが「100」だと、9種類の必須アミノ酸が理想的な組成で、すべて100%以上含有されていることを表します。
牛肉、豚肉、鶏肉はどれもアミノ酸スコアが100の食品なのです。
貧血予防
血液の成分であるヘモグロビンを作るために欠かせないのが、鉄分です。鉄分が不足すると、貧血になることもあります。
貧血予防のためには、牛肉、豚肉、鶏肉に含まれる「ヘム鉄」を摂取すると、効率よく吸収されます。野菜や海藻類に含まれるのは「非ヘム鉄」で、ヘム鉄に比べて吸収が低いものです。
代謝アップ
肉には代謝を助けるビタミンB1やビタミンB2などのビタミンが豊富に含まれます。ビタミンB1は糖を分解し、エネルギーを産生するときに必要な栄養素です。
ビタミンB2は糖や脂質からエネルギーを産生するのに必要な栄養素です。どの肉にも含まれますが、とくに豚肉に多く含まれています。
精神安定、記憶や集中力をアップ
肉にはビタミンB12も多く含まれます。ビタミンB12 も神経細胞内の核酸やタンパク質などを合成したり、修復する働きがあり、精神を安定させ、記憶力や集中力を高めます。
魚の栄養素とは?
魚も肉と同様、タンパク質や脂質を豊富に含んでいます。
魚の脂肪酸は肉の脂肪酸とは異なって、不飽和脂肪酸を多く含み、常温で液体です。不飽和脂肪酸にはn-6系脂肪酸、n-3系脂肪酸などの種類があります。
魚に含まれているのは、n-3系脂肪酸で、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれます。
血液をサラサラに
魚に含まれるEPAには血液をサラサラにし、血液が固まるのを予防し、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
そのため、高血圧などの生活習慣病の予防につながります。EPAはマグロやマイワシ、サバ、ブリなどに多く含まれます。
脳細胞の活性化
人間の脳は約半分が脂質で作られており、そのうち4~5%はDHAで構成されています。
脳の細胞を作るために役立つDHAを含む魚を摂取することで、脳細胞の活性化につながるといわれています。DHAはマグロやイワシ、サバなどの青背の魚に多く含まれています。
骨を作る
骨や歯はカルシウムという成分から作られています。
魚は骨ごと食べられるものもあり、カルシウムが豊富です。ちりめんじゃこやいわしなどの小魚などがこれらにあたります。
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