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「いろいろあり」は不安?
とはいえ男性のような女性、女性のような男性、さらには両性的だとか、つまりは、どっちつかずが増えるということに、不安を覚えることがあるかもしれません。男性が化粧をし、女性が男コトバを使っているさまを年配の人が見たら、「世も末だな!」と嘆くことしきりという風景も想像に難くありません。
「変化」というものは、自分の許容範囲で起こってくれれば好ましく、望ましく感じるかもしれませんしかしそれを越えたスピードで進んでいったり、許容範囲を超えた姿になってくると、必ずしも好ましいもの、喜ばしいこととは感じられないもの。
むしろ反対に、「乱れている」「壊れていく」といった、恐怖や不安を人々に抱かせることにもなりかねません。
そんなマインドがいじめや差別につながる例はこれまでもありました。そしてそれは今でもまだ多くあるようです。
トランスジェンダーの波は広がりつつあるでしょう。でも「極端さ」で人目を惹くことはできても、理解を得ることになるかどうか疑わしいところです。
そこを自覚し、柔軟に変わっていくことで、他者の理解を獲得しながらの変貌であってほしいと、オジサンとしては願うばかりです。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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