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副作用が気になるときは?
一方、「薬を飲み続けることでの副作用が気になる」という声が聞かれることもあります。
実際に、抗生物質は体質により下痢などの症状がでてしまうこともあるため、「できるだけ早くやめたい!」という人もいるでしょう。
しかし、だからといって飲みきる必要がある薬を自己判断でやめてしまうのはご法度。あらかじめ処方される場合もありますが、下痢などの副作用が気になる場合には、医師に相談し整腸剤なども一緒に出してもらいましょう。
自宅に帰ってから迷った時も、薬局などに相談してみることが大切です。
「残薬」は年間500億円にも!
実は、日本で処方された薬を指示通りに飲んでいる人は、2~3割といわれています。
日本薬剤師会の調査によると、自己判断で飲むのをやめてしまったり、複数の病院で同じ病気に対する薬を重複してもらってしまった薬が残ったりすることで、1年間に無駄になっている薬代は500億円にのぼるとのこと。
いったん治ったと思い、飲み残しをしてしまうと、再び同じ病気になったり、さらに悪化して、治療が長引くことにもつながります。そうするとかえって個人の身体や金銭面の負担となり、ひいては日本の医療費も圧迫してしまいます。
処方された薬は指示を守って飲むことが、健康への近道です。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
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