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ほくろの原因
ほくろの原因は、おもに紫外線を浴びることです。
紫外線によって皮膚のメラノサイトが活発になり、メラニン色素ができます。
メラニン色素は皮膚を守るために必要なものです。ですが、増えすぎると体外に排出できなくなって、ほくろができるのです。
病的なほくろ
ほとんどのほくろは医学的には何の問題もありません。
ただ、なかには皮膚がんの一種である「悪性黒色腫」である場合があり、メラノーマと呼ばれています。メラニン色素を含むメラノサイトが悪性化して腫瘍になったものです。
これは悪性度の高い腫瘍で、発生すると進行が速いのが特徴です。罹患率の男女差はほとんどありません。60~70代の老年期に発症する確率の高い病気です。
発生率は、紫外線に弱い白人のほうが高くなります。黄色人種である日本人の発生率は比較的低いですが、死亡率が非常に高い疾患です。
そのため、日ごろから自分の身体に注意を向ける必要があります。
注意すべきほくろの症状として、次のようなものがあります。
・急に濃くなってきて、色が変わってきた
・急に大きくなってきて、目立つようになった
・ほくろと普通の肌との境目があいまい
・急に硬くなった
・足の裏にできた、爪の中や口の中にできた
これらがある場合は、皮膚科を受診してみてください。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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