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口が渇くとなぜ臭くなるの?
唾液の分泌と口臭の関係を知るためにも、まず唾液の働きを見てみましょう。
唾液の働きは次のものがあります。
・口の中の汚れを洗い流す
・歯の表面、口の粘膜の乾燥を防ぐ
・細菌をからめとって、体内への侵入を防ぐ
・食べ物を飲みこみやすくする
これらはさまざまある唾液の働きの一部です。唾液の働きによって、口の中にある細菌の増殖を防いでくれています。
また交感神経は、唾液の分泌を抑制するだけではありません。
唾液の成分を普段の「さらさら」したものから、「ねばねば」したものに変えます。粘度の高い唾液は、細菌の栄養源になるため、口の中の細菌が増殖します。
そして増殖した細菌は、ニオイのもととなる「揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)」という成分を発生させます。これが、緊張したときに口が臭いと感じる原因となるのです。
緊張以外でも口臭が!唾液の分泌が減るのはどんな時?
緊張すると唾液の分泌量が減り、口臭につながります。
では緊張以外でも、唾液の分泌を減らしてしまうことはあるでしょうか?
唾液の分泌を減らしてしまう原因をみていきましょう。
起床直後
朝起きて、口臭が気になることはありませんか?
睡眠中は唾液の分泌が減って、細菌が増殖します。さらに、口の中に食べかすや舌の汚れが残っていると、口の中の汚れ成分を細菌が分解し、ニオイの原因物質を沢山つくってしまいます。
口呼吸
鼻づまりになると、鼻呼吸ができず口呼吸となりますね。それ以外でも歯並びやかみ合わせの問題で、唇がとじにくく口呼吸になることがあります。
また夜間、無意識で口呼吸になっていることもあります。
口呼吸は、口を乾燥させた状態とします。そして、唾液を蒸発させてしまい、細菌の増殖と口臭へとつながります。
年齢、ホルモンバランスの変化
加齢によって、唾液の分泌量は減少していきます。また、女性の場合は加齢に伴うホルモンバランスの変化によっても、唾液の分泌が変化します。
更年期の症状に「口腔内乾燥症=ドライマウス(口が渇いた状態)」があります。また、ホルモンバランスの乱れで20代や30代でもドライマウスになることがあります。
喫煙
煙草の成分タールによって、喫煙者独特の口臭がみられます。それ以外にも煙草に含まれるニコチンは交感神経を刺激します。
緊張したときと同じように、唾液の分泌が抑制されるのです。また、ニコチンには免疫作用を抑制する作用もあります。
そのため、歯周病など口臭の原因となる疾患になりやすくなります。
このように、緊張している時以外でも、唾液の分泌を減らしてしまう原因はさまざまあります。では、唾液以外に口臭の原因となるものは何があるのでしょうか。
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