(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
「人は見かけによらない」「人を見かけで判断してはいけない」
反対に「見た目は大事」「人は見た目が9割」といった主張もありますよね。
これは日本に限ったことではありません。たとえば、英語でも“ image is everything (見た目がすべて)”があれば、“ don’t judge a book by its cover (本を装丁で判断してはいけない=見かけで判断するな)”もあります。
一体どちらがホントなのでしょうか。詳しく探っていきましょう。
見た目が9割? ノン・バーバル・コミュニケーションの重要性
『人は見た目が9割』は本のタイトルで、著者は劇作家で演出家の竹内一郎氏。
9割という数字には根拠があって、米国の心理学者A.マレービアンによる、人が他人から受け取る情報に関する実験的研究発表が引き合いにされています。
それによれば、対人コミュニケーションにおいてコトバ(音と結びついた音声言語)の影響が7%だったのにたいして、表情やしぐさなどのノンバーバル・コミュニケーション(非言語的伝達)の占める割合は、顔の表情が55%、声の質や大きさ、テンポなどの影響が38%だったことから、「9割(以上)が見た目」といっています。
つまり、いわゆるコトバではない要素の重要性を強調しているのが、このタイトルの趣旨なのです。
スポンサーリンク