「認知症になりやすい人」はどんな人?特徴はある?

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「認知症になりやすい人」はどんな人?特徴はある?

公開日時

 
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ

 
 

2015年の推計値では520万人、予備軍の「軽度認知障害:MCI」も400万人いると推計され、国民の約10人に1人が患っている社会が目前に迫っているといわれている「認知症」。
 
急速にその数は増えているそうです。

 
認知症になりやすい人というのはいるのでしょうか。また、もしそうならどうしてなのか。
 
詳しく見ていきましょう。
 

 

未解明な部分が多い「認知症になりやすさ」

 
認知症になりやすいというのは、専門的には「危険因子」といわれます。
 
現在のところ、認知症に関する研究は活発に進んでいるものの、まだ未解明な部分が多いというのが専門家の見解です。医学はもちろんのこと、脳科学、心理学、環境学、統計学など幅広い分野からの研究成果が待ち望まれています。
 
目下のところ、危険因子と認定されている項目、あるいは予防に役立つ事柄には次のようなものがあります。一つずつご紹介していきましょう。
 
 

高齢になっていくこと

元気なお年寄りも老けた若者もいるため老化には個人差が大きいですが、一般的には老化現象が認知症の最大危険要因といわれています。
 
 

既往歴が多いと認知症になりやすい

生活習慣病、うつ病などの精神疾患、感染症など認知症をひき起こしやすい原因疾患があります。
 
また、骨折をくり返して認知症が発症したという事例もあります。1週間も寝たきりでいると、高齢者の場合、筋肉が衰え、外部からの刺激が少なくなり、行動が不自由になったり、脳の活動が低下したりします。
 
つまり、廃用性の認知症になっていきやすくなります。
 
 

趣味やスポーツへの興味は認知症になりにくい

認知症には、アルツハイマー型のような「脳変性型」と「脳血管性」とがあります。脳変性型は発症すると、仕事や趣味、スポーツなどに全く興味を示さなくなる事例が多いそうです。
 
脳血管性の場合は、高血圧、心臓病、糖尿病などの生活習慣病を患っていて、高齢まで趣味やスポーツをするのが困難な例が多いそうです。
 
ですから、高齢になっても仕事や趣味、スポーツができるというのは、基礎疾患がないか、コントロールがうまくいっているので、結果的に認知症になる頻度が少ないということになります。

 
 

歯がない人も認知症になりやすい

口腔ケアは認知症予防の一つに挙がっています。統計的にいえば、ほとんどの認知症の人に歯がないという結果が出ているそうです。
 
これもまた噛むことが脳を刺激するわけですが、歯がないことでそれがままならない状況になっているため、認知症をひき起こしてしまうということでしょう。

 
 

女性の方がなりやすい

 
ご承知のように平均寿命は女性の方が長いことと、男性は認知症になる前に寿命が尽きてしまうことが女性よりも多いことが、この要因の理由として挙げられています。

 

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