(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
騒音による悪影響
人に不快感をもたらしたり、生活妨害や健康障害などの被害をもたらす音を「騒音」といいます。
たとえ音楽であっても、自分にとって好ましくなく、嫌だと感じる音であれば騒音として、ストレスとなってしまいます。また、たとえ騒音ではないと思っていても、長時間大音量の音楽を聴いていると、聴力が低下し、騒音性難聴になってしまうことがあります。
騒音による難聴では、音圧やその音にさらされている時間の長さでリスクが変わってきます。
アメリカ疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)では、どのくらいの音を何時間きくと騒音性難聴になるリスクが発生するか、についてのガイドラインも出しています。
騒音によるストレスは、自律神経に影響を及ぼし、次のような身体症状が現れることがあります。
・睡眠の質が悪化する
・呼吸や脈拍が速くなる
・血圧が上昇する
・皮膚血管が収縮する
・唾液や胃液が減少して胃腸の運動が抑制される
ある研究では、30分間ジェットエンジンの音をきかせると、胃腸運動が抑制されてしまうことがわかりました。
さらに、騒音を中止してから30分たっても胃腸の動きが回復せず、胃液が減って胃酸が増加したという事例も報告されています。つまり、騒音による身体への悪影響は、聞いている時だけではなく、その後の体調にも影響するということです。
また騒音の場合、一度気になると神経が研ぎ澄まされ、ますますその音が気になってしまうこともあります。そうすると、イライラはさらに募り、ストレスを悪化させてしまうことになります。
ストレスは身体への影響だけではなく、作業能率にも影響を与え、注意力が散漫になって事故も起こしやすくなります。
騒音が直接的に生命の安全性に結び付くわけではないにしても、生理的・心理的に蓄積されていくことで、寿命にも影響してくると考えられます。
スポンサーリンク