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歯間ブラシとデンタルフロスの違い
デンタルフロスも歯間ブラシと同じように、歯と歯の間の汚れを落とすためのアイテムです。
どちらも正しく使えば歯垢除去に効果的ですが、糸状のフロスを指に巻きつけ使用するデンタルフロスは、コツを掴むまでやや使いづらい場合がありますが、歯と歯の間が狭い人や、歯間ブラシを入れる隙間がない人はデンタルフロスを使用したほうが、汚れを取りやすいでしょう。
ですから、歯と歯の間が狭く歯ブラシで十分に磨けないため虫歯になった、という人にはデンタルフロスがおすすめです。
一方で、歯茎は年齢を重ねたり、歯周病の症状によって少しずつ下がり、歯と歯の間が広がっていくこともあります。
隙間が広い場合には歯間ブラシを使用した方が、歯垢を効果的に除去できます。
またブリッジ治療と呼ばれる歯の治療を行っている人も、抜歯後につなげた歯の部分に汚れが溜まりやすく、上からデンタルフロスを通すことはできないため、歯間ブラシで磨きましょう。
定期的な歯科受診も忘れずに
歯間ブラシのメリットをお伝えしてきましたが、はじめにお伝えした通り、歯ブラシと歯間ブラシを併用しても歯石除去率は約85%です。
つまり残りの約15%は少しずつ蓄積され、歯石(しせき)として歯茎の内側などに溜まっていく可能性があります。
歯石は日常のケアでは取れず、すぐに身体に悪影響を与えるものではないため神経質になる必要はありませんが、3ヶ月に1回程度歯科を受診し、クリーニングしてもらうことがおすすめです。
そのほか、歯間ブラシやデンタルフロスの選び方・使い方で迷ったり、歯茎からの出血・痛みといった不調がある場合も、歯科で相談する必要があります。
お口のプロである歯科を味方につけ、歯の健康を守りましょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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