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執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
パソコンやスマートフォンの普及に伴い、私たちは長時間、情報機器の画面を見続けることが増えました。
「仕事でパソコンが欠かせない」「気づくとスマホで情報を検索している」・・・。そのような生活を送っている人は多いのではないでしょうか?
心当たりのある人は『VDT症候群』という病気につながる恐れがあります。
VDT症候群とは
VDTは「Visual Display Terminal」の略で、パソコンやスマートフォン、液晶テレビなどの画面を表示する機器のことを指しています。
これらの情報端末を長時間にわたって使用していると、一時的な目の疲れだけでなく、身体や心にまで症状があらわれる場合があります。
このように、表示機器の使用によって起きる不快な症状を「VDT症候群」と総称しています。
具体的にどんな症状が起きるのか、詳しくみていきましょう。
さまざまな症状
まず目に起こる主な症状としては、痛み・充血・かすみ・視力低下などがあります。
また身体に起こる症状としては、首や肩の凝り・腰痛があり、手指のしびれや震えを感じる人もいます。そのほかにも、頭痛・耳鳴り・生理不順を引き起こしたり、胃腸不良で食欲に異常が起きたりすることもあります。
一方、精神面では、抑うつ感や倦怠感・不安緊張・イライラ・不眠の症状を感じることがあります。
これらの症状から、ドライアイ・うつ病・不眠症などの病気を併発することもあります。
不安感や抑うつ症状などは、一見すると眼と関係なさそうな症状に思われるかもしれませんが、パソコン作業などに集中すると、精神的に緊張した状態が続いて、自律神経の働きにも影響します。
その結果、精神的な症状まで出てしまうのです。
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