「うつ病の診察」 で、自分の症状を伝えるために

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「うつ病の診察」 で、自分の症状を伝えるために

公開日時

 

うつ病の診察

 
次に、医師による診察が行われます。
 
医師は、問診の結果をもとにしながら、症状や生活の状況などについて詳しく聞いていきます。
 
うつ病は脳内の神経伝達物質が減ってしまうことで、気分の落ち込みや意欲低下を招くと考えられています。そのため、症状に関する質問は、抗うつ剤などの決定に関係します。
 
また、うつ病はストレスが引き金になることが多いため、生活についても詳しく聞かれます。
 
診察のときには、あなたが話す内容だけでなく、表情や話し方、服装などもみながら、病気の可能性があるのかどうかを医師が総合的に判断していきます。また、甲状腺機能低下症など、うつ病と間違われやすい病気もあるため、必要に応じて検査が行われます。
 
医療機関によっては、あなたのことや症状をよく知るために、家族が同席することもあります。
 
 

そんなに長い時間は費やせない

 
とはいえ、診察の時間はそれほど長くありません。
 
長くてもせいぜい30分くらいでしょうか。そのため、「あれも言いたい、これも聞いてほしい」というわけにはいきません。

 
そしてもし、診察以外でライフヒストリー(生活史)を明らかにする必要があると判断された場合には、医師ではなく、臨床心理士などによるカウンセリングなどが行われることもあります。
 
診察でも、カウンセリングでも、決められた時間内でより多くの情報を効果的に伝達することは、つらい症状を抱えている患者にとって、決して簡単なことではありません。
 
そのため、あらかじめノートなどに書いておいて持参することをおすすめします。
 
受診前に情報をまとめておくことで、自分自身の気持ちを整理することにもつながるでしょう。
 
 
<執筆者プロフィール>
伊坂 八重(いさか・やえ)
メンタルヘルスライター。
株式会社 とらうべ 社員。精神障害者の相談援助を行うための国家資格・精神保健福祉士取得。社会調査士の資格も保有しており、統計調査に関する記事も執筆

 

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

 

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