(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター、精神保健福祉士)
医療監修:株式会社とらうべ
憂うつな気分や何に対しても意欲が湧かない状態が1日中続き、それが2週間以上にわたって改善されないようであれば、あなたは「うつ病」かもしれません。
うつ病は放っておいても治らないので、早めに精神科や心療内科を受診することが必要です。
では、医療機関を受診する時、自分の症状をどのように伝えればいいでしょうか?
ご一緒に考えていきましょう。
病院へ行ったら、何でも話そう
「病院では聞かれたことに答えればいい」というイメージは、年配の方に多いかもしれません。
けれども、最近の医療のあり方は以前とは大きく異なります。たとえば、順天堂大学病院では、「患者さんへのお願い」と題して、次のような掲示が出されています。
「患者さんへのお願い」(抜粋)
・良質な医療を実現するために、患者さんのご自身の健康に関する情報をできる限り正確にお話しください。
・医療に関する説明を受けられてご理解できない場合は、納得できるまでお聴きください。
・治療上必要なルールは、お守りください。また、治療を受けていて不安をお感じになりましたら、すぐにお知らせください。
このように、自分の症状だけでなく、関連すると思われることなら何でも話していいよ、というのが最近の方針です。
もちろん、病気に関係ありそうならプライベートなことも詳しく話すことで、治療を効果的に行える可能性があります。
その際、プライバシーは厳守されますので、安心してください。
自分の状況を整理してノートに書いていく
精神科や心療内科では、まずは看護師やソーシャルワーカーなどから質問を受ける「問診(インテーク)」が行われます。
問診では、つらいと感じている症状、ストレスとなっている生活上の出来事、過去や現在にかかっている病気、自分の性格、家族のことなどを尋ねられます。
場合によっては、症状とその程度を調べるためにチェックリストが用いられることがあります。何項目かの質問に答え、当てはまる項目の数などから、うつ病の可能性があるのかどうかや、症状の重さはどれくらいかを判断するための参考として用いられます。
スポンサーリンク