「猫背」はこんなに悪い! 予防・改善法をご紹介

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「猫背」はこんなに悪い! 予防・改善法をご紹介

公開日時

 

猫背を防ぐ5つの方法:その4「エクササイズ」

 

その4:エクササイズで理想の姿勢をゲット!

エクササイズといっても「ハードに筋トレする」ということではなく、生活のなかで姿勢を改善できるエクササイズを意識して取り入れるだけでも効果が期待できるものです。
 
お仕事などのスキ間時間を利用して簡単にできるエクササイズを3つご紹介いたしましょう。
 
 
・Exercise 1:肩甲骨を引き寄せる
デスク中心のお仕事だと背中が丸くなりやすものです。肩から先の両腕はいつも目の前にあります。
 
肩甲骨を引き寄せる動作は意識しないとほとんど行うことがありません。これだと背中がますます丸まります。
 
両腕を床と平行の高さに持ち上げて、そのまま左右の肩甲骨同士を引き寄せるように腕を後ろに引きます。ゆっくり10回、休憩を挟んで3セットずつ行います。朝・昼・晩の3回行うことを習慣にしてみてください。
 
・Exercise 2:しっかりと深呼吸する
深呼吸はゆっくり鼻から息を吸って、口をすぼめてゆっくりと吐きます。これを10回行います。
 
やはり朝・昼・晩の3回行うことを習慣にします。
 
深呼吸はお腹と腰のまわりに帯状に走行する「腹横筋(ふくおうきん)」という筋肉を刺激する数すくないエクササイズのひとつです。腹圧を高めることで、背骨の支持性をあげることで猫背の改善につながります。
 
・Exercise 3:アゴ引きエクササイズ
首猫背(ストレートネック)の人にはとくにおすすめのエクササイズです。
 
このタイプでは頭が前に突き出した姿勢になっています。首に大きな負担がかかるので頭痛や肩こりとの関連が深いと考えられています。その姿勢を矯正するのが「アゴ引きエクササイズ」です。
 
姿勢を正して、アゴを首に近づけるように引き寄せます。ゆっくり10回、1セットでも良いので朝・昼・晩の3回行うことを習慣にします。
 
 
これらは猫背改善の基本エクササイズといわれるもので、病院でもすすめられることがあります。
 
ちょっとした空き時間を利用して、ぜひ取り入れてみてください。

 
 

猫背を防ぐ5つの方法:その5「グッズ」

 

その5:グッズも上手に使えば心強い

 
猫背を矯正する姿勢バンドも上手も補助的に用いると効果的です。
 
これだけで姿勢を改善するとなると大変かもしれませんが、大きな利点のひとつは姿勢の崩れに気づきやすくなります。
 
毎日10分でも使いつづけていると、普段は気づかなかった猫背に気づきやすくなります。「あれ、背中が丸くなってる」と感じる機会が増えるのです。
 
姿勢バンドは補助的に使うことで、理想の姿勢を意識する学習の効果が期待できます。

 
 
いかがでしたでしょうか。
 
猫背がカラダに与える意外な影響、そして猫背を防ぐために心得ておきたいポイントを5つご紹介しました。
 
 
姿勢の多くは習慣から来ているといわれています。まずは自分の姿勢をちょっと意識してみる。これだけでも大きな違いが出てきます。
 
短期間で何とかしたいと焦るのではなく、ある程度時間をかけて習慣を治すことからはじめるのが賢い猫背の矯正法だといえます。
 
無理せず挑戦していきましょう!
 
 
<執筆者プロフィール>
森 ジュンヤ(もり・じゅんや)
理学療法士国家資格取得。急性期総合病院、回復期リハビリ専門病院、訪問看護ステーションにて臨床経験を経る(現在10年目)。専門分野は保健衛生分野。現在は医療関連記事、動物臨床医学、保健衛生学についての執筆を行う。
 

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