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循環器に原因がある息切れ
酸素を全身に届ける血液の流れや、それをコントロールする心臓の働きに異常が起こると、息苦しさを感じることがあります。
狭心症や心筋梗塞によって心臓の血液の流れが悪くなったり、途絶えてしまうと、息苦しさや胸を締め付けられるような痛みを感じ、最悪の場合は死に至ることもあります。
また、不整脈になると、全身に送られる血液のリズムが不安定になり、動悸や息切れを感じます。
これらの病気は放っておくと命の危険も伴うため、病院で適切な治療を受けることが必要です。
息切れの症状がでる、その他の病気
ここまで説明した以外にも、息切れの症状がでる病気は数多くあります。
よく知られているのは貧血で、血液中の赤血球やヘモグロビンが減ってしまうと、身体に十分な酸素が供給されず、動悸や息切れ、めまい、だるさなどの症状を感じます。
また、とくに女性に多い原因としては、閉経後の更年期にホルモンのバランスが乱れ動悸や息切れを起こしやすくなったり、甲状腺のホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病も息切れを伴いやすい病気です。
そのほか、一般的に過呼吸と呼ばれる過換気症候群では、ストレスがきっかけとなって呼吸が浅くなり、息苦しさを感じることがあります。
息切れが続く場合は適切な対処を!
お伝えしてきたように、息切れの原因は日常的なものから、重篤な病気が関わっているものまで、さまざまです。
日頃からできる予防法として、適度な運動で体力を維持したり、適切な体重を保ったり、禁煙を心がける、ということは大切ですが、症状が続く場合は安易に様子をみるのではなく、病院に相談してみましょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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