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生あくびと病気
たとえば、睡眠障害の場合、自分では眠っているつもりでも、無呼吸症候群が発症して身体が休めていなかったりすると、生あくびがでます。
この場合、昼間に連続して生あくびがでますから、もし思いあたるならば、専門の呼吸器科や内科を受診するようにしましょう。
一方、脳梗塞の場合は、脳へ血液や酸素がいかなくて、血管が詰まってしまっているので、生あくびといっしょに頭痛やめまい、吐き気などが起こることが特徴です。
とくに、1日に何回も出るようなら要注意です。
すぐに神経内科などを受診しましょう。脳卒中科という診療科も最近では開設されているそうです。
あくびは良いの?悪いの?
これまで見てきたように、あくびには身体にとって良い場合と悪い場合との両面があります。
普通のあくびは防衛反応としての生理現象として、疲れたり空気が悪くなっていることを気づかせてくれます。あくびをすることで、新鮮な空気を脳に送り込み、脳の働きを活性化したり副交感神経を優位にして、身体を休息モードしてくれたり、ドライアイ予防までしてくれる良い場合があります。
一方、生あくびは、極端に疲れていたり、緊張やストレスにさらされていたり、睡眠障害や脳梗塞などのさまざまな病気のサインだったりと、身体に良くないことが起こっていることの警告サインのようなものです。
どちらにしても、あくびだからと軽く見ないで、良い場合でも悪い場合でも、もっとあくびの出すサインに耳やココロを傾けてみることが大切なのではないでしょうか。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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