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何気なくやっていませんか?うつ病を招く食生活
何気なくやっている食生活が実はうつ病のリスクになっていることもあります。
次のような食生活をしていませんか?
食事を抜くことがある、朝食を食べない
健康な身体づくりのためには、特定の栄養素を摂ることよりもまず、「1日3回の食事をバランスよく」が基本です。
なぜなら栄養素はそれぞれが影響しあって働き、全身のさまざまな場所で働いているからです。
特定の栄養素ばかりをたくさんとっても、一緒に働く栄養素がなければうまく働かなかったり、働いてほしいところで働かないということが起きます。
また栄養不足は、集中力の低下やイライラなどといった精神的不安定につながります。
適度なタイミングと量で必要な栄養素を補うためには、基本を守ることが大切なのです。
食事を短時間で済ますことが多い、仕事をしながら食べることが多い
カラダとココロの健康は、戦闘モードの「交感神経」とリラックスモードの「副交感神経」という2つの自律神経のバランスによって保たれています。
副交感神経が優位になる時間が少なく、自律神経のバランスが乱れると、不眠や抑うつ状態など、うつ病につながる症状を引き起こします。
副交感神経が優位になる時間のひとつが食事中。
ひとりでパパっと食べるなど、戦闘モードのまま食べると、副交感神経が優位になる時間が減ってしまいます。
必要な栄養素が摂れていない(食生活が偏っている)
また、身体に必要な栄養素が不足することもうつ病に関係しています。次のような食生活を送っていませんか?
○主食・主菜・副菜がそろわない食事が多い、菜食主義者だ
○インスタントやレトルト食品、ファストフードが多い
○食事制限のダイエットをしている
このような食生活を送っていると、身体に必要な栄養素が不足してしまいます。
どういうことなのか、次の項で栄養素について詳しく解説していきます。
うつ病を予防する栄養素
精神疾患が広く知られるようになり、発症や悪化の予防に効果のある栄養素についても、多くの研究が行われるようになりました。
けれども、残念ながら、明確に効果があるといえる特定の栄養素は今のところありません。
ただ、改善効果は明らかではないものの、うつ病に関わる可能性が示唆されている栄養素がふたつあります。
その1.オメガ3系脂肪酸
「オメガ3系脂肪酸」は、脂質の一種です。体内で作ることができず、食物から摂る必要がある必須脂肪酸のひとつです。
なぜオメガ3系脂肪酸が効くのかは研究段階ですが、脳の細胞膜を柔らかくし、脳を活性化させる働きが関係していると考えられています。
また、オメガ3系脂肪酸のひとつであるDHAは神経伝達物質を受け取る膜を作る材料です。
不足すると神経伝達がうまくいかなくなり、それが精神疾患の発症や悪化に影響しているのではないかと考えられています。
オメガ3系脂肪酸は、アジ、イワシ、サバなどの青魚に多く含まれる魚油、エゴマ油や亜麻仁油などに多く含まれています。
その2.トリプトファン
セロトニンが不足すると、脳の働きに不調が起こります。トリプトファンはセロトニンの原料となるアミノ酸です。
アミノ酸はたんぱく質の構成成分であることから、たんぱく質の多い食品に含まれます。中でも豆腐や納豆、肉、魚、チーズなどにはトリプトファンを多く含む食品です。
脳の組織や神経伝達物質を作るには、ビタミンB群、鉄分なども必要です。
これらは肉、魚、大豆製品に多く含まれるものなので、主菜をしっかり食べることが大切です。さらに、脳に栄養素を運び、合成を促すためには「糖質」が必要です。
結局のところ、特定の栄養素だけではなく、主食と主菜を合わせて食べるという基本の食事が重要というわけです。
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