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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
「冷えのぼせ」とい言葉、聞いたことはありますか?
「冷えのぼせ」は名前のとおり、「冷え」と「のぼせ」が一緒に現れる症状のことを指します。
相反するように見えるこの2つの症状、なぜ一緒に現れるのでしょうか?
今回は、この「冷えのぼせ」について解説していきます。
冷えのぼせを引き起こす「下半身型冷え性」
冷えのぼせは、下半身は冷えているのに、上半身はのぼせてしまう症状のことを指します。
冷えのぼせは、「下半身型冷え性」の症状として現れるため、まずは下半身型冷え性について説明しましょう。
「冷え性」には、手足などだけが冷える「四肢末端冷え性」や、身体の表面は温かいのに内臓が冷える「内蔵型冷え性」、全身が冷える「全身型冷え性」など、いくつかのタイプに分けられます。
下半身型冷え性もそのひとつで、次のような特徴があります。
・腰から下が冷える
・顔や上半身にはほてりやのぼせの症状が現れることが多い
・男女ともに中高年に多い
・腰部、臀部(でんぶ)などに問題がある(例:腰痛を持っている)
下半身型冷え性の場合、下半身は冷えていますが、体温を上げるために必要な熱量は普通の人と同程度です。
そのため、全身の血流が上半身にだけ偏ってしまい、体温も上半身は高く、下半身は低い状態、つまり、「冷えのぼせ」の症状が起こることがあります。
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