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その6:1人目がすぐできたから、2人目もすぐできる?
結婚してすぐに1人目ができたらから、自分は不妊ではない、2人目はいつでもできると思っている人は案外多いようです。
でも、「いざ2人目がほしいと思ったら、なかなかできない」と悩んでいる人は少なくありません。
2人目のできにくい原因として、もっとも考えられるのが加齢です。
「1人目の出産から3年」と聞くと、数年の変化に思えますが、卵子や精子の年齢からみると大きな3年です。
この間に卵子も精子も年をとってしまい、妊娠しにくい状態になっていることが考えられます。
また、性行為の回数が減る、ということもあるようです。
その7:1人目が帝王切開だから、2人目も必ず帝王切開?
2人目も帝王切開になるかどうかは、1人目を帝王切開した理由によります。
たとえば、母親の骨盤が小さく、最初から予定の帝王切開の場合は、次も帝王切開になるでしょう。一方、胎児の具合が悪くなって緊急の帝王切開を行った場合には、次の出産では自然分娩の可能性もあります。
ただ実際には、多くの医療機関では、1人目が帝王切開だった場合は2人目も帝王切開をすすめています。
これは、帝王切開によってできた傷(創:そう)が関係しています。
帝王切開をすると、当然ですが、子宮に傷が残ります。
妊娠経過中は、子宮の傷があるため、子宮もゆっくりと大きくなり、多くの場合、とくに問題は起こりません。
しかし、出産間近になっても子宮が大きくなってしまうことや、出産時の子宮収縮に耐えられないことがあります。
そのため、医療機関では2人目も帝王切開がすすめられることが多いようです。
先ほどお話ししたように、2人目は自然分娩を行うところもありますが、子宮や胎児の状態にもよります。
ですから、医師とよく相談のうえ、安全に出産ができる方法を選びましょう。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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