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うつ病と間違えやすい病気:心身症
心身症は、ストレスなど心理・社会的な原因によって身体的な症状や病変が起こっている病気です。
いわゆる気の病いが身体の不調に転じている疾患です。
ストレスやこれに伴って生じる抑うつ状態が、蕁麻疹、気管支喘息、偏頭痛、胃・十二指腸潰瘍など、身体の病気に現れていれば心身症となり、そうでなければうつ病の可能性が疑われます。
うつ病と間違えやすい病気:統合失調症
かつては精神分裂病といわれた「統合失調症」。
急性期には「妄想」「幻覚」などの陽性反応が起きることと、慢性期になると、「意欲の減退」「感情の平板化」など陰性症状をきたすことはよく知られるようになりました。
昨今、統合失調症の発病時期と慢性期に「抑うつ状態」になることが指摘されていて、とくに、初期段階でうつ病との鑑別は難しいという専門医の意見もあります。
昔は「精神分裂病」と「内因性うつ病」は精神疾患を二分する典型的な精神病でしたが、最近では、統合失調症に抑うつ状態が診られたり、うつ病に妄想がみられたりと、まるで症状も非定型化しているような印象を受けます。
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